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リスナーのわたし [日々生活]

東京自由大学での細野晴臣さんのトークイベントに行ってきた。
細野晴臣さんと言えばハッピーエンド、YMOを始めとするバンドやユニット、
個人において華々しい音楽活動をされてきた方だ。
しかも、時代の少し先を見た新しいものを作ったクリエイターでもある。

私が改めてそんなことを言う必要もないのだけれど、言うなれば私は隠れファン。

やってきたことはもちろんだけれども、音楽の造詣が深く、音楽に対する尊敬に
溢れている方である。

というわけで、当日は誰にも何も言わずに密かに出かけ、早めに着き、並び、
前の方の席でがっつり言葉をもらすことなく聞くことに徹しようとノートと筆記用具を持参。
↑完全勉強モード

話されたことはいろいろあったけれど
「モノマネとパクリは全然違う。モノマネはそのことの魂をも真似したくなる。
それは尊敬の気持ちからくる。パクリは形だけ」
という言葉が印象に残ったことのひとつ。

終わってから少しだけお話しできた(ドキドキ)。
「いろいろ教えていただきにきました」と言ったら「少しは話せたかな」とおっしゃって。

そして哲学者のような、思想家のような、静かな水を抱えているような気がした。
熱すると形を変えるような感じ。←勝手な印象です

リスナーであること、私もそうだった。
演奏することの前に、過去の遺産をもっともっと掘り起こして
能動的にじっと聴こうと改めて思ったのだった。
観察するかのように、じっくりと綿密に時間をかけて客観的に新しい感動と発見を持って。

いい日でした。

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スキマ時間でアート観賞 [日々生活]

時間がタイトな時ほど他のモードにしたくなるのが世の常…?

銀座で二つの展示を拝見
1.世田谷美術大学でデッサンを教えていただいた三宅一樹さんのグループ展。
三宅先生の彫刻(ムール貝とサザエ)は対象物を「どこまで見るか」をこちらに問いかける。
アートって感性と洞察ということを改めて考えてみる。

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2.ただ今通っている銅版画の作業スペースで
さまざま教えて頂いている榊原慶さんの大学の先生、
若月公平さんの個展。
稚拙な意見だけれど、なんかずっとこの版画を見ていたい気持ち。
なんだろう?この浮遊する感覚。
平面図の中にあるモノクロの深さと、そのモノクロの中の技術や効果が
絶妙な空気を作っている。
銅版画、やはり好きだなあ!
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そしてハガキの後ろは白のアンスリウム。
白のアンスリウムはすっと美しく、このところのワサワサ感を正してくれる。植物の形の力。
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櫛から学ぶ [日々生活]

私の出身地・浜松に「浜松櫛」という白洲正子さんも本で紹介していた櫛やさんに
C.F.K.の相棒であるむつみちゃんと訪問しました。
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江戸時代の武士はそれだけでは生活が成り立たずに内職をすることもあったようです。
浜松櫛さんのご先祖もそんなわけで櫛を作られていたとのこと。
明治維新により、静岡に移りさらに木材豊富な浜松に住まわれたよう。

宮内庁に献上したり、伊勢に奉納したりと由緒ある櫛なのですが、
飾ってある櫛のあまりにも繊細な歯に見入ります。
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1stアルバムの限定100枚もジャケットを伊勢和紙で作ったけれど
伊勢というとしゅっと研ぎすまされたものを感じます。伊勢和紙の白さもそんな感じでした。
一方で縄文時代の赤い櫛も見ることができて、これも素敵だと感じたり…。


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櫛をプレゼントするのは迷信からするとあまり良くないとされているようですが
櫛には霊力があり持つ人を守る(イザナキが黄泉の国から戻る際にもそうでした)という
意味もあり
特につげの櫛は固く長持ちをすることもあって固く長い縁を結ぶといいます。
また、プロポーズの意味もあるみたい。面白い!


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私もひとつ、プレゼント用に頂くことにし
もうひとつ自分用に大きめの櫛をいただきました。
この櫛で髪をすいてみたら、何かみるみるうちに気持ちがすっとして
ブラシとは違った感覚があります。
髪を解く、梳くというのは整え、放つことにつながるのかもしれません。


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どういう空でも [日々生活]

何十年先はおろか、明日のこともわからない
実は不安定な上に生きる、命ある私たち

そうであったとしても、この先どこにいても、どういう状況でも
空を見上げて何かを思うだろう

今、何十年分のものをひっくり返し
久しぶりに見た祖母の筆跡や両親の写真
大切な人からもらったことば
それが一気に心へ流れてきている

空を見た時に
前もこんな気持ちだったと
思いおこした
続いているらせん状のジブンの進歩


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初めてのこと [日々生活]

昨年は世田谷美術大学に通って、美術や造形について学ぶ時間を持った豊かな一年間。
一番ピンときた造形の方法が銅版画。化学反応や環境によって全然違うものがみえてくるのが面白くて、偶然性が好きなんだなあとつくづく思ったものです。
音楽も即興が好きだし!

で、いきなり版画工房40周年記念の会員展に出品することに。
大先輩たちが大勢所属する中でこの新参者が…もう出しちゃったからいいや(笑)。

8月のCOLORS LIVEでステージを飾った二点を出しました。
この工房でアドバイスをくれて、親身になって教えてくださるS先生。
この方のおかげでなんとか形にできてるんです。

そして今回の50余名の会員展。
初めての展示がこんなに素敵な会員展なんてとてもうれしい。

私は音や音楽が聞こえてくるようなものやシーンとした静けさ、妖艶さがある版画が好き。
少しづつだけどそんなものを意識できたらいいな。

そしてこの会場までの坂も好き。
ふとみると近くに神社が。
伊勢山皇大神宮という関東の伊勢神宮と言われている場所。ちょっと散歩してみました。
木々たちがイキイキ。アマテラスが祀られているのですって。
来月のコンサートの内容が古事記なので、なんといいタイミング!
しかも天の岩戸の場面だし。よい兆しをいただきました。

「OM創業40周年記念企画」
ワークショップOM会員作品展
2015.10.13〜18
横浜市民ギャラリー2階展示室A

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展示の準備中

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工房の紹介と石版やお道具の展示

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我が作品「representation1」(右)「representation2」(左)

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プレス機をモチーフにしたポスター、だそうです

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伊勢山皇大神宮の光 鳥居が縄です

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9月の終わり 長月 [日々生活]

彼岸花はふっと咲いてふっと去っていく。


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キャンドルも同じ。火を灯すだけで空気が変わる。
時間がたつにつれ形を変えて最後にはなくなる潔さ。


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自作・中秋とスーパームーン用キャンドル



気がつくと季節も移り変わっている。
毎日は小さな変化であっても、ひと月という時間がなんと長いことか。
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中秋とスーパームーンを経て10月が明日からやってくる。
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今年はあと三ヶ月もあるのだなあ。まだまだ変化しそう。

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The end of this summer [日々生活]

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On 21st August/Trinity Strut Live at Aoneko

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On 22nd August/Usuda Miho Colors Live "Black"

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On 28th August/Utagoe Book

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At the end of August/Sea

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At the beginning of September/Sky

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ふっと連れてきてくれた風景 [日々生活]

昨日は迎え火。
母を実家で迎えたよう。

そして私は東京にいる。
近所の氷川神社に行って境内を歩くと、小学校の時の夏休みの感覚がすっと蘇ってきた。
実家は何度も引越ししているけれど、小学校の時に住んでいたマンションの右横はお寺。
左横も違うお寺、道を挟んで向かい側も。
そのお寺にある木に登ったり、塀の上を乗り越えたり
階段の手すりを滑り降りたりして遊んだ。
そして盆踊りの時期は歩いて5分の神社に浴衣を着て、水鉄砲を持って
盆踊りをしながらも、男の子たちと水鉄砲の水をかけあいながら
かなり真剣に遊んだのが頭の中に浮かんだ。
寺も神社も私たちの遊び場だった。

蝉がなく声、太陽の照りつける中夏休みのプール通学の帰りに熱くなっている石を
耳にあてると、耳の中の水が出やすいと試してみたり

友だちの家に行ってスイカをご馳走になったり
家に帰るとお素麺と茄子の素揚げとトマトがお昼で用意されていたり

お昼過ぎには籐の敷物の上で扇風機をかけて寝転がって本を読んでいると
母もやってきて「暮しの手帖」を読んでいたりして
そのうち2人でお昼寝タイムになり、起きてみると
知らない間にタオルケットがかけられていたり。

そんなひとつひとつの風景が一気に頭の中に浮かび、ふっと感覚が軽くなった。
小学生の日常があんなに幸せで、満ちていたんだと思った。

それを持って、私は今を生きている。
何か不足があるのか、と改めて問いかけてみる。満ちているのかも。

今まで続いた時間、そしてこれからどこまで続くかわからない時間を精いっぱい、と。

そんなことを思うような風景を
もうあちら側にいる私の大切な存在たちが見せてくれたのかもしれない。
2015年のお盆。

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数枚の写真のごとく [日々生活]

毎年この時期、お盆前にお墓まいりをする。
そして今日もいつもと同じように長野県に向かうために
東京駅の北陸新幹線のホームにいた。
ふと見るとパナマ帽をかぶった、すっと目をひく60代くらいのおじさまが立っていた。
私もパナマ帽をかぶっていたから、余計に帽子に目がいったのかもしれない。

そして、偶然にもそのおじさまが指定席の私の隣。

私はあまりにも眠くて新幹線が走り出してわりとすぐに寝てしまったんだけど
起きたらあと少しで目的地に着くところ。
急いでデッキで電話したり、なんだりして席に戻ると
「結構電車は疲れるね」とそのおじさまが話しかけてきて
「そうですね」と答えて
ばたばたと支度した後、
「では、お先に」
と声をかけると、そのおじさんにっこり笑って、片手をあげて
「じゃ」と。

新幹線を降りて、母のお墓まいりに行って
親戚宅へ行って、田んぼで稲の花をみたりして

一瞬一瞬が、心に、写真のように
残る日だった。

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7月最後の日に2回目の満月 [日々生活]

あまりにも美しくて車を停めて写真を撮った。
アメリカ人の友人と手をつないで坂を走っておりて
「きれいだね!」って言い合った風景、きっと忘れない。

待っていてくれた大人たち(私たちも充分大人だけど)が
その様子を微笑ましく見守っていたよう。
なんかわからないけど、うれしい。


BLUE MOON on 31st July, 2015 image1.JPG

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