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身体をお返しすること [ちょっと思いついたこと]

小学校からの親友のお母さんが亡くなったとの知らせがあった。
私は彼女のお母さんに初めて会ったの日のことを今でも鮮明に覚えている。小学校5年生の時、初めてお家に遊びに行った日ににっこり笑って迎えてくれたこと。
あまりにもお話しが楽しくてお夕食までごちそうになったこと。
小さい頃の友人のお母さんに初めて会った日のことを覚えているなんて、そのお母さんが最初で最後だ。

同じ町内で暮らしていた私たちは一緒に小学校に通い、中学校に通った。
その間に親友家族は他の地に転勤で引っ越したものの、一年半後にまた戻ってきた。
そして、もちろん私たちは友人として楽しい学生時代を送っていたけれど、彼女の家に遊びに行くといつも居心地の良さを感じて、彼女のお母さんとも話が尽きなかった。

私と親友は東京の大学に入学し、彼女の家族は彼女のお父さんの転勤で東京に住まいを移した。
風邪をひいて熱を出したと言えば、彼女のお母さんに「うちに来たらいいわよ」と1週間近くまるで彼女の姉妹の如くお家の子どもになったようだった。

社会人になってからはあまりお会いすることもなくなった。
だんだん自分のことで精一杯になったからだ。

その後、十何年も経ったあたりから時々私が演奏するR&B,FUNK系のライブに来てくれた。
「娘より私の方がこういう曲好きなの」って言ってニコニコ笑ってくれた。
いつも気持ちがすっとして、励まされた。

2年半前に親友と親友のお母さんが、私が演奏しているバンドのライブに来てくれた。
その時にはもう病気がわかっていたけれど、
まだまだお会いできると思っていた。

私は自分の母が病気がわかってから2ヶ月で彼方にいってしまったこともあり、精一杯看病できたのかといつも自分に問いかけていた。
そんなこともあり、できることをしようとこの日から思っていた。
と言っても、できることは限られていたけれど。

亡くなったと知らせを受けて、お通夜に駆けつけた。なんとしてもお会いしなければ。
最後にお顔を拝見して、本当にびっくりした。
あまりにも美しく透明感があった。

人は肉体はこの世の借り物であり、魂が入って自分のやるべきことをする、と聞いたことがあるけれど
こんな風に美しく肉体を残してお返しするというのは、人は彼方に行くまでどこまで純度を高められるのかと教えていただいたように感じた。
感謝の気持ちで溢れた。

私の今までの人生で知り合った大切な方々の中で彼方にいかれた方は少なくない。
でもみんな一緒にいるのかなと思うと、なんか心強い。


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3月 休みの日に考える [ちょっと思いついたこと]

また寒くなる。せっかく冬眠から覚めたというのに、また冬ごもり。
気持ちはむくむく、ムズムズと生命力と共に上がってきているのに。ああ。

どこまで空気読むか?というトピック、考える。
空気読めよ、って言われるけど
そんな狭いスペースでの空気読んだところで
実は何の解決にも救いにもならないという場面は多いのかもしれない。
鳥の目で、月からのアポロ飛行士のような目で、太陽からの熱視線で…と考えると
空気読むこと自体が、どこからの空気?と広すぎて、もうどうでもよくなってくる。
私も他人さまと仕事したり、作業したりしている中で
空気をいきなりぶち破ることがあった(ような気がする)。
スペースがなくなって気持ちが呼吸できなくなると
ありゃーってなっていた(ような気がする)。


西洋占星術的にふと考えると自分の生まれた時の火星は攻撃の方法を表し
それが「双子座」にあるため言葉でぶちきれ
表現方法を表す水星が「獅子座」で大風呂敷、オレ様になるのか。
…と余談。
閑話休題、こんな本を読めた今日。
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明日は満月イブ。そして3.11。
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大きな海原に [ちょっと思いついたこと]

このところ私の周りでは大きな動きがあったり
流れが変わったりということが起きている。
安定から不安定へ、固定から変化へと一見混乱を生むような状況であったとしても
必要なことは必要な時期に起こるのだ、と思う。
氷が水に、水が水蒸気になることは熱からエネルギーを得てより動きやすく
自由になっていくことに繋がる。
エネルギーを得たものがそこにずっと留まり続けることはできない。
だから、その時がきたら飛ぶしかない、と思う。
自由は怖い。自由は不安だ。
だからこそ自由を選ぶことに価値があって、勝ちにでる。負けなんてない。

そんな中、ふと私が大好きな和歌
「熟田津に舟乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」が浮かぶ。
万葉集におさめられている額田王の和歌で、出兵する前に兵を鼓舞するために詠まれたものだ。

戦場ではなく、自分の道を進もうとしている彼やパートナーに対して
いつかこんな和歌を詠んでみたいものだと密かに思っていた若い頃
和歌を詠むなんて才能はまるでなく、このところすっかり忘れていたけれど
ふと、この歌が頭に浮かんできた。

オリンピックで素晴らしいパフォーマンスをたくさん見せてもらったこともあるのかな。
諦めてはいけない。最後までわからない。
結果は周り(外野)はおろか、自分でも決めてはいけない。
だからこそ、思いきって大海原に、そしてエネルギーを蓄えて大空に出て行こう、と
イマジネーションのわいた、この暑い夏なのだった。

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もの・ことの質とじかん [ちょっと思いついたこと]

このところ、少々のことが動き出す。
まるで冬から春に移る季節のように、三寒四温ならぬ歩み。
進んだりちょっと戻ったりしながら、ひとつづつに近づいている。
音楽のこと、アートのこと、科学のことなどいろいろ。

そんな中
もの、ことの伝わる速度というのは一定ではなくて
その性質や温度や質量によって違うのだとふと思う。
あることを作り表すためにかける時間、かかる時間、それが人に伝わる時間
こちらに戻ってくる時間がそれぞれのことによって変化する。
その速度を感じる心地よさを味わうことで、みえない時間がみえてくることがある。

インターネットを使うことでの返信の速さ
電話やファックスでの返信の速さ
郵送での返信の速さ

PCを使って文を作る速さ
手で字を書いて文を作る速さ

聴きたいと思った曲を
インターネットでダウンロードして手に入れること
インターネットでCDを注文して手に入れること
CD屋さんに出かけて手に入れること

それぞれのもの、ことと
人の心に歓喜を起こしたり、考えたりする間の時間や間合いが
微妙に色彩が違うように感じる。

だから何かを急いたり、焦ったりする必要などなく
できることを精一杯、丁寧にやっていくことだけ。

時間って面白い。
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Open Next Door [ちょっと思いついたこと]

9/27,28 Coco Fuku Kaze(C.F.K.)ライブにいらしていただき、ありがとうございました。
お客さまはもちろんのこと、いろーんな方々に助けられました。感謝しています。
これからC.F.K.第二弾、第三弾と続いていくと思いますが、古事記と神話をモチーフにし、
複数の国の歌でつなぐこのユニットは多様性にあふれています。
どうぞ、C.F.K.の今後に注目くださいな。

そして、ひとつ今回のライブの中で不思議なことが私に起こりました。

「Danny Boy」というアイルランド民謡が元になっている曲があるのですが
それを弾き語りで歌っている最中にいきなり右目から涙があふれてきたのです。
別に感極まったわけでもなく感情的に何かあったわけでもないのですが
(そして左目はなんにもなく)
急にそのようなことが起こったので「えええ、なにこれ?」とびっくり。
でも焦るわけでもなくそのまま歌い、曲が終わったあとに窓から見える空や木をみて
とても清々しい気持ちになりました。

そして、今朝はライブの残務整理をしようと思ったのですが
お天気もいいし、近所を自転車「ざくろ号」でサイクリング。
涼やかな風が顔にあたって気持ちいいなあと思っていた時に
私、歌いたい。もっともっと!と気持ちがわき上がってきました。
これまでピアノを弾いたり、曲を作ることには気持ちが自然に湧いていたのですが、
あまり、歌いたいという衝動は大きくなく
人に「歌ってみたら」と言われて歌うことの方が多かったように思います。
もしかしたら、歌う時期にきているのかな。

こう思えるのも、週末のライブで人に出会い、話をすることでなにか感化されるものがあったのかも。
今後どのようになるかわかりませんが、また面白いことができたら、企めたらいいなあと
密かに、表立って思うのでした(笑)。


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変わらないという成長 [ちょっと思いついたこと]

この夏は昔からの友人に会うことが多かった。
中学時代、高校時代、大学時代の先輩や友人など主に学生時代の人たちばかり。
学生時代は利害関係もないからあからさまに
その人のキャラクターが表現されて、かなり面白い。
そして、その頃のキャラクターと今はさほど変わらないことが多い。
すこーし大人になった(年を取った)みんなを見て、私もそれなりに
年をとっているんだなと認識したりするけれど、2秒後くらいには
「そんな顔して笑ってた」
「そんな話しかたしてたっけ」と思い出す。

そして「変わらないね」と言葉が出る。

今日、たまたま経済の話の中で「ゼロ成長というのは経済としては右肩さがり」
ということを聞いた。横ばいということはマイナスなのね。

友達と会った時に「変わらないね」と思うのは
その友達に会っていない期間、彼ら、彼女らにはいろいろな日常があって、
いろいろなことに対処して乗り越えてきたその成長の結果が多分
「変わらない」という言葉に集約されるのかも。
少しずつのプラスの中での変わらないあなたに、安心感をもったり、
嬉しさを感じるのだと思う。

「変わらないね」って言われた時に
「またまたー。こんなに会っていないんだから年もとるわ」と
よく言っていたけれど
もし少しづつの私の成長がそこに隠されているとすれば
それはとても嬉しい。

ということで「変わったな(いい意味で)」と思わせる友人というのは
よほどの努力や、熱意や何か大きなことを
魂レベルで掴んだと思わざるを得ない。
でも、そこまでじゃなかったとしても、変わらないということで
十分成長をしているのだろう。

そう考えるとやはり人というのは面白いなあとつくづく思う。
どんな人でも興味深い。そして会える友人というのはなんか、共通した「きらり感」を
感じるのだよね。
そして、再会した時に
「やっぱり、この人たちとある時期同じ時間を過ごせてよかったな」と
感謝したい気持ちでいっぱいになる。

この先もそんな素晴らしい出会いがたくさん待っていることを楽しみにしようと
そんな夏の様々な再会でした。

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長野のおばあちゃんちのお米。黄金色の稲穂がキラキラ

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ふと思い出したこと [ちょっと思いついたこと]

今、連弾の曲を書いている。
ひとつのパートを打ち込んで、もう一つのパートを自分で弾いて試しながら
あーでもないこーでもないと考えるのが結構楽しいのだけど。

なんかふと、Kさんのことを思い出した。
Kさんは私が音楽の専門学校でピアノを習っていた頃に同じクラスだった。
私は大学を卒業してから入ったのだけど、彼女はもうすでにピアノの仕事を始めていて
もっと上手くなりたいと思って入学を決めたそう。
少し年の上のお姉さん的存在で、いろいろな話をしたり
仕事の相談にのってもらったりして、とても楽しい時期だった。
Kさんは可憐なお花のような女性で、でもタバコがとってもよく似合う一面もあって、
魅力的な人だ。
ピアノもいろいろな奏法を試して、
最終的にはクラシックに表現として行き着いたけれど。

最後に彼女に会ったのは秋吉敏子さんのソロピアノライブに一緒に行った時。
秋吉さんが「ピアノを弾きたくなった」とソロライブに挑戦していた時で
一音一音が本当に凄くて、帰りに感動しながら
ふたりで「最後までがんばろうね!」って言い合った。

それからメールはしていたけれど、なかなか会えなかった。
でも「いつでも会える」と気にも留めていなかったけれど。

一昨年の冬、友人のMさんからKさんが急に亡くなったと電話があった。
病気がみつかってから一ヶ月あまり。余りにも早すぎる。
お葬式も家族だけで昨日済んだと。
お墓の場所だけ教えてもらったけれど、全然信じられなかった。
だからお墓参りにも行きたくなかったし
会っていない時期と同じように、どこかで生きてるんじゃないか、と思っていた。

で、連弾の曲を作っている時にふっとKさんのことを思い出した。
「Mihoちゃん、連弾できたらいいね」って前に言ってた気がする。
同じ楽器だから一緒になかなかできないけど連弾ならできるかーなんてことを
話した、そのことを思い出した。

でも、もうKさんいないんだな。本当にいないんだ。初めて泣けた。
お盆だから戻って来て、ちょっとこちらにも来てくれてるんだろうか。

Kさんが好きだったBill EvansやChick Coreaのトリオ、久しぶりに聴いてみよう。
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共通する考え [ちょっと思いついたこと]

以前10月5日に「時間の感覚と神宮前をぐるぐる」というコラムの中でLiving Worldというプロジェクトについて書きました。

そのLiving WorldのHPでデザイナーのカスティリオーニ(Castiglioni)さんの紹介をしていました。
最後に彼が学生に宛てた手紙が紹介されていましたが、その内容は音楽を作るということ、または研究していくこと、はたまた仕事をしていくことなど何にでも共通する考え方で、うーむと納得する内容です。常にこの心持ちで…。
ぜひ読んでみて下さい。

→Living World カスティリオーニ(Castiglioni)さんの紹介ページ


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