10年前とつながった瞬間

10年前にいなくなった大空はるみ（Tan Tan）さん。
このブログでも何回かはるみちんの名前で登場していますが、
彼女には本当にいろいろとお世話になり、音楽のことやらおしゃれのことやらなんやら
教えていただいた。そして一緒に遊びました。
一緒に仕事ができた5年半は濃かったなあ。
あの5年半で音楽との向かい合い方が急速変化したもん。

はるみさんが亡くなってから、そこここで人の出会いやら機会やらがあって
私も音楽を続けているのですが、何か10年前と繋がる巡り合わせがありました。

シンガーの亀渕友香さんははるみさんと一緒にグループを組んだり、
仲良しで会ったりということはその当時よく聞いていたのだけど、
今度友香さんと一緒に演奏する機会があって、先日リハーサルがありました。

友香さんのスタジオはまるでアメリカ南部の教会のよう。
そしてどうしようかなと迷いつつも、Tan Tanさんと仲良くさせていただいていた、
と話してみると「まさか、その名前をここで聞くなんて」と嬉しそうにされたのをみて
思わずぐっときました。

友香さんは昔のいろいろな話をして下さって
はるみさんが亡くなる最後の5年半、教える仕事を彼女は本当に頑張ったわ、と言いながら
友香さんが「ここは私の祭壇なの」と写真などを置いてある棚のすぐ横に、
はるみさんが作った紙の切り絵をかわいい額に飾ってあるのを見せて頂いた時には
思わず泣きました、ワタシ。

なるほど、あの時代に（60年代からご活躍！）共に音楽を通して
知り合ったお二人、めちゃ熱い。
そして大きな包容力と謙虚な気持ちと、音楽に対する尊敬の気持ちを持ち合わせた
素晴らしい人達。

そして、音楽を愛しているってこういうことだよなと。

私も自分の感じるまま、音楽を愛したいなあとつくづく思いました。

10年前とちゃんとつながった。

つながれるものとしかつながれないというのはこのことだね。